経歴
・中央大学理工学部応用化学科卒業
・1980年-1984年 平田紡績株式会社入社。産業資材の漁網・製造技術に従事。顔料を使った染料開発、特に耐海水性に優れた海苔網材の開発に取り組む(本社が四日市から東京に移転の為、希望退職に応じる)
・1984年-1988年 鈴鹿富士ゼロックス株式会社入社。コピー機の複写機能部品であるイメージセンサー、サーマルヘッドの生産ラインの条件出しに従事。実験計画法を使った着膜、エッチイング、レジスト剥離の信頼性確保に取組む。(住友電装(株)が研究開発職募集を知り、応募し、採用となり退職)
・1988年-1991年 住友電装株式会社入社。研究開発本部研究部電子研究課に配属。車載用試作電子 ユニットラインの構築に従事。デイスクリート部品の実装ライン立上げ、フローはんだ装置の条件出しに注力。本田向けMICUの受注が決まり、製品の出荷まで対応。併せて、日科技連主催のSQCベーシックセミナー(半年間出席し、習得度テスト合格、一連の統計的品質管理の手法を習得した。
・1991年-1998年 光エレクトロニクス事業開発部技師(管理職3級)を拝命。車載の量産ライン立上げと工程改善に取り組む。更に評価業務として、はんだクラック、マイグレーション、基板の品質改善にも取組む。結果工程内不良率:3百万/年CRを達成。
・1999年-2000年 部品事業本部電子技術Gr課長職拝命。トヨタ指導の下、工場のTPS活動に従事。レイアウト変更に始まって、在庫金額、棚卸回転率を1.8倍まで上昇。又、鈴鹿エレ工場と津エレ工場の再配置を計画し、製品別、工程別に、鈴鹿及び津エレ工場のスリム化を実施。人件費:4百万/年削減を達成。
・2000年-2008年 電子事業本部パワーユニット事業部生産技術Gr長拝命。本田及びトヨタMICU・ECUラインの立上げに注力。特に住友初の鉛フリーはんだ付けの量産化確立と並行して注力。鉛フリーはんだの材料選定から始まり、フロー及びリフローはんだ付けの条件出しに至る種々の基礎実験を行い、本田及びトヨタに対して40回以上の報告と監査を受審した。結果2004年12月に鉛フリーはんだ付け量産開始。2008年には、電子事業本部での国内売上50億、海外含めて150億、損益10億を突破。
・2008年 電子事業本部パワーユニット事業部生産技術部 担当部長を拝命。住友初のオール鉛フリー製品の量産開始。はんだリサイクル装置、はんだ外観検査装置(画像)を量産ラインに導入。
・2009年-2013年 電子事業本部エレクトロニクス事業部西部設計部長拝命。 CAN GW ECU量産に成功。設計業務効率化の一環として、電子BOMシステム構築に取組む。TS監査(2009年取得)、ISO9001、IATF16949(2013年取得)取得に向け、設計部門の組織改革を実施。2012年、開発費の10百万/月CRを達成したが、5ヶ月後、未達となる。
・2014年-2016年 電子BOMシステムの改良と設計成果物公開システムの立上げに注力。膨大なデータ入力を行い、2017年に本格稼動。現在も、設計業務の効率化、IATF16949に準拠した形で運用継続中。 ここに、電子部品の環境負荷物質(鉛、クロム、水銀、カドミウム、臭素系難燃剤)の非含有物質の管理も設計システムに加えた。
・2016年-2021年 定年退職。電子事業本部生技開発部主幹(シニアスペシャリスト)拝命。マイクロソルダリング技術者、実装工程管理技術者、マイクロ・オペレータ/インスペクタ(以上日本溶接協会)の教育活動(講師) を開始。動画を交えながら、受講者へ、イメージし易く、マンツーマンで勉強会を開催。結果、前者2つの技術者資格は20名、8名の合格者、後者は10名の合格者を輩出。又、開発業務として、懸案であったクリームはんだのはんだボール対策として、はんだペーストに活性剤の変更と含有率を増やすことで、改良、評価を実施、各自動車メーカーに報告。結果、2019年 日産・本田から、2020年末トヨタから承認頂き、切替実施。 一方、海外(タイ)で、パレット治具の洗浄剤で火災が発生し、パレット治具の洗浄方式、洗浄剤の変更を実施。更に、ハロゲンフリー対応のペーストの基礎実験と信頼性評価を実施、又ポストフラックスの耐熱向上への変更と相次ぐ切替を実施。再雇用期間終了。
・2021年~2022年 三重県庁県土整備部防災砂防課(会計年度職員)勤務。砂防堰堤評価の行政事務 を担当。3月末契約終了。
・2022年~現在 株式会社弘輝テック 名古屋技術部勤務。実装シニアアドバイザーを拝命。はじめてのはんだ付けと題して、初心者向けはんだ講習会実施。スプレーフラクサー、セレクテイブはんだ付け装置、リフローはんだ付け装置のベンチマーク調査と分析、製造側(現場)からみた基板の要求仕様、プロ営業マンへの“基板製造~はんだ付け印刷~リフロー~リード部品実装~はんだ付け・はんだ付け検査“までの一連の工程・設備の説明が出来、自社の強みがその工程の中でアピールできる様な営業ができる様、テキスト:11冊作成。
コンサルティング分野
1)マイクロソルダリング技術者資格取得支援(日本溶接協会)
・溶接協会のテキスト及び問題集を中心に、簡潔で分かり易い資料に落とし込み、その資料と都度関係する動画を使いながらイメージして理解して頂く。
2)実装工程管理技術者資格取得支援(日本溶接協会)
・溶接協会のテキスト及び問題集を中心に、簡潔で分かり易い資料に落とし込み、その資料と都度関係する動画を使いながらイメージして理解して頂く。特にはんだ不良をフローソルダー、リフローの工法別に分類し、1次要因と2次要因、発生事象まで落とし込み、発生メカニズムを把握する。
3)はんだトラブルシューテイング(弘輝テック)
・ 特に設備に特化して、ポイントはんだ付け、局所はんだ付け、フローはんだ付け、リフローはんだ付けに層別し 各はんだ不良に対してどの条件を速く、遅くするか、高く、低くするかを工法別に設備条件とはんだ不良に関するマトリックス一覧表を作成し現場へ展開。
4)QCS検定2級資格取得支援(日本規格協会)
・ISO9001、14001取得の為の系統立てた勉強法、はんだ付け条件出しを直交配列、タグチメソッドを使って信頼区間、最適条件出しを導く手法を身につけさせる。日本規格協会の過去問集をテキストに使う。
5)DRBFM作業支援
・製品設計が、新規開発なのか、従来からの改良によるものが、を何が変更点で、それが設計・製造・品保の3つにどのように反映・対策させていくか、トヨタ・指定フォーマットに準じて整理・まとめ上げる支援活動
6)システム構築支援
・要件定義から始めて ツリー状に製品別-構成別(部品表)-工法別(QC工程表)-課題別(DRBFM、FMEA FTA)に整理していく。構成図が完成次第、バグを除去し、膨大なデータを確実に入力していくことが重要。
7)市場調査
・はんだ付け装置(各社の設備構造と構成、サイズetc、強みと弱みをマトリックスにして、定量評価した基準表)の分析。これを元にSWOT分析実施し、各社の強み・弱みを見える化する。
コンサルティング実績
・ エレクトロニクス工場の損益改善(但し、実装工程を有する工場に限る) (はんだ不良、IE手法によるレイアウト変更、TPS活動、実験計画法による設備条件出しと評価、仮説の立て方と検定による検証
・ はんだトラブルシューテイング (ブリッジ、未はんだ、はんだボール、フローアップ不足、チップ立ち、未溶融、ぬれ不良etc)左記の不良の発生メカニズムと要因対策の指導
・鉛フリーはんだ立上げ業務 はんだ材料選定から、はんだ印刷性能、はんだ付け実験、信頼性評価、従来の鉛入りはんだとの変化点検証に至る業務、さらにスルーホールリフロー工法の選定(従来のはんだ付け工程との何がどのように異なったのか、QC7つ道具etcを使って、今後の量産に効果があると確実に見込めるか、コストダウンに繋がるかの判断・検証を行った)
・はんだ付け装置設備条件出し業務 既存の温度プロファイルを基に、設備の因子と水準の割付けを行う。直交配列、2元配置、回帰分析、 主成分分析、タグチメソッドetcが割付手段はあるが、設備構造やはんだの特性値から何が適切か判断し、最適条件を見つける。その後ハイボリュームトライで、検証、妥当性確認を行う。
・はんだ材料変更業務
① フラックス、はんだペーストの現在の課題に対する要因分析を、なぜなぜ分析を活用し、5原則シートに纏める。
② そこで、真の原因を見つけて、そこからさかのぼって、候補となる各社の材料リストを作成
③ 試作基板を使って、バラツキも含めた検定による検証を実施
④ 更に理論的に正しいかの検証も行う
⑤ ハイボリュームトライで、従来品との効果の確認を行う。 ↓ はんだボール対策ペースト変更、ハロゲンフリー対応ペースト変更、ポストフラックスの失活性対策 スルーホールリフロー工法に適したはんだ凝集力に優れたペーストの開発
・はんだ付け装置市場調査 スプレーフラクサー、ポイントはんだ付け、フローはんだ付け、リフローはんだ付け、マニュアルはんだ付け、ロボットはんだ付けの各社の強み、弱みの調査(SWOT分析からどのように受注し、売上伸ばしているかの調査)
・IATF16949、TS監査取得業務 自動車産業の生産部品及び関連サービス部品の組織に対する品質マネジメント要求事項
① 組込みソフトウエア
② 供給者管理
③ 設備管理
特許関連/資格/学会活動
・ISO9001 内部監査員養成セミナー(住友電工)
・IATF16949 規格解説セミナー(住友電工)
・有機溶剤作業、鉛作業、乾燥設備作業、第2種酸素欠乏作業、特定化学物質作業の各主任者(労働基準監督署)
・自動はんだ付け用ワーク搬送爪(特許)